沼田 義明 (極東)  Yoshiaki Numata

 

  世界スーパー・フェザー級チャンピオン

 


 

 

 戦績・・・55戦44勝(12KO)8敗3分
 
62.07.26  会田 利夫(ミタカ)        ○TKO3R
   08.22  盛田 薫(笹崎)          ○判定4R  
   10.18  唐司 和治(鈴木)         ○KO1R   
   11.08  氷崎 条喜(AO)         ○KO2R   
   11.24  阿部 忠夫(東拳)         ○判定4R   
63.01.04  金子 宏(野口)          ○TKO1R  
   02.05  秋本 進(田辺)          ○判定4R   
   03.07  松添 靖(国民)          ○判定4R   
   04.11  北海 竜生(田辺)         ○判定4R   
   05.09  桝田 邦明(国民)         ○KO2R   
   05.30  菅原 勝博(暁)          ○判定6R   
   07.11  豊島 紀芳(不二)         ○KO4R   
   09.12  島村 謙三(笹崎)         ○TKO3R   
   11.07  中村 勝三(笹崎)         ○判定10R 
   12.19  織戸 泰行(船橋)         ○判定10R   
64.03.12  ペドロ・アデグ(比)        ○判定10R  
   04.23  梁 在根(韓)           ○判定10R   
   05.28  レミー・カンポス(比)       ○判定10R    
   07.30  ラリー・フェルナンド(比)     ○判定10R
   09.03  矢部 勝美(革新)         ○判定10R   
   11.05  アトム 畑井(東邦)        ○KO5R   
   12.03  杉森 武夫(興伸)         ○判定10R   
65.01.28  李 庸八(韓国)          ○判定10R  
   04.01  ラリー・フラビアノ(比)      ○判定12R   
       (東洋スーパー・フェザー級王座 獲得)   
   05.20  辻本 英守(大星)         ○判定10R   
   07.29  奄島 勇次(鈴木)         ●KO4R   
   11.11  アントニオ・パイーパ(ブラジル)  ○判定10R  
   12.23  ラブ・アロッティ(ガーナ)     ●KO5R   
66.02.10  徐 強一(韓)           ●判定10R  
   03.24  林 鐘泰(韓)           ○KO2R
       (東洋スーパー・フェザー級王座 防衛1)   
   06.09  フラッシュ・エロルデ(比)     ○判定12R  
       (東洋ライト級王座 獲得)   
   08.11  デル・ロザリオ・キッド(比)    ●判定10R   
   10.27  デル・ロザリオ・キッド(比)    ○判定12R
       (東洋スーパー・フェザー級王座 防衛2)   
67.01.12  李 光周(韓)           ○判定10R  
   03.23  チョクチャイ・キリスチャイ(タイ) ○判定10R   
   06.15  フラッシュ・エロルデ(比)     ○判定15R  
       (世界スーパー・フェザー級王座  獲得)   
   10.05  李 世春(韓)           ○判定10R   
   12.14  小林 弘(中村)          ●KO12R   
       (世界スーパー・フェザー級王座 失う)   
68.03.21  岩田 肇(リキ)          ○判定10R  
   04.02  辻本 英守(大星)         EXH3R   
   05.16  辻本 英守(大星)         EXH3R   
   06.13  徐 強一(韓)           ○KO7R
       (東洋スーパー・フェザー級王座 防衛3)   
   09.12  ロサラベ・キッド(比)       ○判定10R   
   12.05  ルーベン・ナバロ(米)       △引分10R   
   04.24  虎岩 純(野口)          △引分10R   
   07.17  リカルド・バーミサ(比)      ○判定10R  
   10.04  マンド・ラモス(米)        ●KO6R   
       (WBA世界ライト級王座 挑戦)   
   11.27  虎岩 純(野口)          ○KO2R  
70.01.01  野畑 澄雄(常滑)         △引分10R 
   04.05  レネ・バリエントス(比)      ○判定15R  
       (WBC世界スーパー・フェザー級王座 獲得)   
   06.13  李 正福(韓)           ○判定10R 
   08.16  レイモンド・リベラ(比)      ○判定10R   
   09.27  ラウル・ロハス(米)        ○KO5R
       (WBC世界スーパー・フェザー級王座 防衛1)   
71.01.03  レネ・バリエントス(比)      ○判定15R
        (WBC世界スーパー・フェザー級王座 防衛2)  
   05.30  ライオネル・ローズ(豪)      ○判定15R
       (WBC世界スーパー・フェザー級王座 防衛3)  
   10.10  リカルド・アルレドンド(メ)    ●KO10R    
       (WBC世界スーパー・フェザー級王座 失う)  
72.03.02  岩田 健二(金子)         ●KO3R 
 


 

1945年4月19日、北海道門別町生まれ。TBSテレビと極東ジムが
企画した「ボクシング教室」に応募、その才能を高く評価されデビュー。
良くも悪くも繊細なそのボクシングスタイルから、「精密機械」の異名も。
初の日本人同士の世界戦や、「世紀の大逆転」と言われたロハス戦など、
数々のスリリングな試合を演出した。全55試合中、実に22度ものダウンを
喫している打たれもろさも、スリルの増幅に一役買っていたのかもしれない。

ちなみに「世紀の大逆転」ラウル・ロハス戦の内容だが、4回に弱点の
ボディを打たれて沼田ダウン。その後は自らコーナーを背負う展開に、
実況のアナウンサーがしきりに「沼田いけない、沼田危ない」を連呼するが、
冷静に見れば、当の沼田はコーナーにわざと詰まりロハスを誘っているのである。
そして焦って正確性を欠くロハスの連打をやり過ごした後、カウンター気味に
アッパーを連発、ついにロハスはマットに崩れ落ちる。確かに大逆転には
違いないが、「世紀の」は少し大げさだと思う。


 

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