藤 猛 (リキ)  Takeshi Fuji

 

  世界スーパー・ライト級チャンピオン

 


 

 

 戦績・・・38戦34勝(29KO)3敗1分

 
64.04.14  後藤 実(中外)          ○KO2R  
   05.26  吉田 邦男(大拳)         ○判定6R   
   06.30  松永 彰夫(青木)         ○KO3R   
   07.18  三上 富士男(三鷹)        ○KO4R  
   10.03  吉村 則保(中日)         ○KO2R   
65.01.26  ポリネン・マガーレン(米)     ○KO3R  
   02.16  マヌエル・レゴー(米)       ○KO3R  
   02.23  アーニー・コタロプレス(米)    ○KO8R   
   03.09  レオポルド・コロナ(米)      ○判定10R  
   04.06  ネト・ピラール(米)        ○判定8R   
   06.17  笹崎 那華雄(極東)        ○KO1R   
       (日本スーパー・ライト級王座決定戦)   
   09.09  筑波 裕二(鈴木)         ○KO8R   
   11.02  ウィリー・カステロ(米)      ○KO7R  
   11.16  ジョニー・サントス(米)      ●判定10R 
66.01.20  金 得鳳(韓)           ○KO2R  
   03.21  アドール・プラザ(比)       ○KO4R    
   04.14  三津山 立直            EXH3R  
   05.05  ルディ・ゴンザレス(比)      ○判定10R  
   06.05  フェル・ペトランザ(比)      ●KO8R  
   06.27  アル・フェンテス(比)       ○KO4R   
   07.28  張 炳吾(韓)           ○KO2R   
   08.25  荻原 繁(東拳)          ○KO2R 
       (日本スーパー・ライト級王座 防衛1)   
   09.29  ロッキー・アラーデ(比)      ○KO3R   
       (東洋スーパー・ライト級王座 獲得)   
   11.03  ラリー・フラビアノ(比)      ○KO2R   
   11.16  ルイス・モリナ(米)        ○KO4R   
   12.06  キッド・バッセイ(ナイジェリア)  ○判定10R   
67.01.05  ジェシー・コーテッツ(比)     ○KO2R 
   02.13  カール・ペニャロサ(比)      ○KO2R
       (東洋スーパー・ライト級王座 防衛1)   
   04.30  サンドロ・ロポポロ(伊)      ○KO2R   
       (世界スーパー・ライト級王座 獲得)   
   08.29  フェル・ペトランザ(比)      ○KO2R    
   11.16  ウィリー・クワルトゥーア(西独)  ○KO4R
       (世界スーパー・ライト級王座 防衛1)    
   12.21  高木 貞雄(串田)         ○KO2R   
68.02.15  ジョニー・ウィリアムス(比)    ○KO2R  
   04.02  ロベルト・クルス(比)       ○KO2R   
   12.02  ニコリノ・ローチェ(アル)     ●TKO10R   
       (WBA世界スーパー・ライト級王座 失う) *
69.07.24  マンフレッド・アリバラ(比)    ○KO10R  
   09.25  任 柄模(韓)           △引分10R   
70.03.05  朴 碩圭(韓)           ○KO3R  
   05.03  ベニト・ファレス(メ)       ○KO3R  


    *世界王座統括団体は、藤が保持していた間にWBAとWBCに分裂、
     陥落時はWBA王座のみの保持となっていた。


 

1940年7月6日、米ハワイ生まれの日系3世。本名ポール・タケシ・フジイ。
プロレス界のスター力道山が、重量級のボクサーを育てるために設立した
リキジムに、喧嘩の強さで有名になっていた彼がスカウトされた。デビュー戦で
いきなり日本ランカーと対戦しKO勝ち。その後も次々と相手をKOし、
その豪打は「ハンマー・パンチ」の名で恐れられるようになった。

世界戦2試合をビデオで見たが、技術的にはお粗末ながら、豪快にブンブンと
振り回すパンチには殺気があり、対戦者にとっては当たらずとも相当な
プレッシャーになったのではないだろうか。逆にその大振りパンチが当たら
なければどうしようもないわけで、こういったタイプの選手は現在の世界
レベルではほとんど見られないが、強打が演出するスリルという意味では、
日本が生んだ歴代の世界王者の中でも屈指の魅力を持っていると言える。


 

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