白井 義男 (シライ)  Yoshio Shirai

 

  世界フライ級チャンピオン

 


 

 戦績・・・65戦53勝(22KO)8敗4分9EXH

 
43.11.26  海山 順奉(日倶)       ○KO1R 
   12.10  窪田 佐市(東拳)       ○KO1R 
   12.??  田中 実             ○KO1R
   12.??  青木 定介(臼田)       ○判定4R   
   12.23  大浦 富三郎(不二)      ○判定4R
44.01.20  伊藤 正夫            ○KO1R 
   02.06  山田 真             ○KO1R
   02.10  田中 重雄(臼田)       ○判定4R 
   03.05  青木 定介(臼田)       ○判定4R 
   03.28  鈴木 栄(日東)        ○KO1R 
46.08.??  中村               ○判定6R
   12.14  串田 昇(不二)        ●TKO5R 
47.06.27  植田 一己(富士)       ○判定6R 
   07.06  櫛橋 利光(光)        ○判定6R 
   07.18  花田 陽一郎(帝拳)      ●判定8R 
   09.11  矢島 栄次郎(共栄)      ●判定8R 
   10.27  牧野 猛(城南)        △引分8R 
   12.14  小泉 道好(日倶支部)     ○KO2R 
48.02.15  植田 一己(富士)       ○判定6R 
   04.03  植田 一己(富士)       ○判定6R 
   05.07  和田 定司(京浜)       ○判定8R 
   06.06  矢島 栄次郎(共栄)      △引分8R 
   06.21  須田 国松(帝拳)       △引分6R 
   07.10  西村 喜代志(川崎)      ○判定6R 
   07.30  石森 信之(新和)       ○KO2R 
   09.11  矢島 栄次郎(共栄)      ○判定8R 
   10.19  串田 昇(不二)        ○判定8R
49.01.28  花田 陽一郎(帝拳)      ○KO5R  
       (日本フライ級王座 獲得)   
   02.21  及川 満夫           EXH
   03.21  柳田 友義(共栄)       ○KO2R 
   05.02  矢島 栄次郎(共栄)      ○判定10R 
   06.25  串田 昇(不二)        ○判定10R
       (日本フライ級王座 防衛1) 
   09.28  武藤 鏡一(武藤)       ○KO3R
   12.15  堀口 宏(堀口)        ○判定10R    
       (日本バンタム級王座 獲得)   
50.01.04  安井 啓三(宮間)       EXH3R 
   02.06  村田 譲(京浜)        ○KO2R(EXH)    
   04.14  成尾 良明(笹崎)       ○判定8R 
   04.23  金田 寿一(帝拳)       EXH4R
   05.25  花田 陽一郎(帝拳)      ○判定10R
       (日本バンタム級王座 防衛1) 
   06.28  鬼島 秀雄(新興)       ○KO2R   
       (日本フライ級王座 防衛2)
   07.17  小林 克己(城南)       EXH3R 
   07.31  武藤 鏡一(大洋)       EXH3R 
   08.26  野村 武(梅原)        ○KO5R(EXH) 
   09.25  小林 克己(城南)       ○KO1R 
   10.26  妹尾 孝(日東)        ○判定10R
       (日本バンタム級王座 防衛2)  
51.02.03  高橋 幸雄(革新)       ○判定10R 
   03.17  永島 秀政(東亜)       ●判定8R    
       (日本バンタム級王座 失う)   
   05.21  ダド・マリノ(米)       ●判定10R
   09.20  永島 秀政(東亜)       ○判定10R 
       (日本バンタム級王座 獲得)  
   10.25  堀口 喬久(堀口)       ○KO6R   
       (日本フライ級王座 防衛3) 
   11.01  リチャード・サカイ(米)    ○KO2R(EXH)  
   12.04  ダド・マリノ(米)       ○TKO7R 
52.02.09  堀口 宏(不二)        ○判定10R 
       (日本バンタム級王座 防衛1)
   04.04  武藤 鏡一(キンシ)      ○TKO6R終了  
   05.19  ダド・マリノ(米)       ○判定15R 
       (世界フライ級王座 獲得)   
   08.23  桜庭 春夫(極東)       EXH8R 
   09.27  ロイ 比嘉(米)        ○判定10R 
   11.15  ダド・マリノ(米)       ○判定15R 
       (世界フライ級王座 防衛1)
53.01.04  金子 勝(オール)       EXH4R 
   04.17  ベビー・マリオ(米)      ○判定10R 
   05.18  タニー・カンポ(比)      ○判定15R
       (世界フライ級王座 防衛2) 
   07.17  ビック・ハーマン(英)     ○TKO10R 
   08.12  佐々木 民雄(野口)      EXH3R 
   09.19  レオ・エスピノサ(比)     ●TKO7R終了   
   10.27  テリー・アレン(英)      ○判定15R
       (世界フライ級王座 防衛3)
   12.20  妹尾 孝(日東)        ○KO5R(EXH)  
54.04.08  金子 勝(オール)       ○TKO8R終了   
   05.24  レオ・エスピノサ(比)     ○判定15R  
       (世界フライ級王座 防衛4)  
   07.24  パスカル・ペレス(アル)    △引分10R 
   08.11  アルベルト・バレンヒ(アル)  ○判定10R 
   09.18  妹尾 孝(日東)        ○KO4R   
   09.27  三迫 仁志(野口)       EXH4R    
   11.26  パスカル・ペレス(アル)    ●判定15R    
       (世界フライ級王座 失う)   
55.05.10  鈴木 国男(新興)       EXH3R   
   05.30  パスカル・ペレス(アル)    ●KO5R    
        (世界フライ級王座 挑戦)   


 *戦前や戦争直後のデータが不明確なため、
  白井の戦績については諸説ある。
 

 

白井義男。言わずと知れた、日本初の世界チャンピオンである。
1923年11月23日、東京都・荒川区生まれ。戦時中に腰を痛め、
それほど期待もされていなかったボクサーが、アメリカ人の生物学者
アルビン・カーン博士と出会い、その指導によって才能を開花。
2階級で日本王者となり、世界王者マリノとのノンタイトル戦で1勝1敗。
その実績を買われて、日本初の世界タイトルマッチの舞台に立ち、
ついに世界王座を獲得。

スポーツや娯楽の数も限られていた戦争直後の日本において、白井は国民的
英雄となった。引退後も決して身を持ち崩すこともなく、生涯を通じて紳士で
あり続けた。「負けたら腹を切る」覚悟で臨んだ世界戦のプレッシャー、
常に見られているスターとしてのプレッシャーの重さは想像を絶するもの
だったろう。2003年12月26日、肺炎のため死去、享年80歳。
最後までボクシングファンの尊敬を集め続けた偉大な人だった。



 

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